ブラジルに有機栽培珈琲を根付かせた、偉大な指導者カルロスさん。
ジャカランダ農園のカルロスさん(=カルロス・フェルナンデス・フランコさん)が無農薬栽培に取り組むきっかけとなったのは、娘さんの飼っていた牛が、農薬入りの水を飲んで死ぬというショッキングな事件でした。「農薬と化学肥料の使用」の意味を科学者である娘さんと探求し、「農薬と化学肥料の使用は生産者にとっても、消費者にとっても、自然環境にとってもよくない」と判断したカルロスさんは、1978年から段階的に使用を減らし、1996年には農薬と化学肥料を一切使わない有機栽培珈琲の生産を全面的に実現しました。
カルロスさんの孤独な戦いを冷ややかに見ていたブラジルの農場主たちも、徐々にカルロスさんの主張を受け入れ、今日では13の農場が有機栽培珈琲の生産に励んでいます。
農林水産省が日本農林規格(JAS法)を改正して、有機農産物及び有機農産物加工食品にJASを導入し、2001年4月から登録認定期間の検査を受けて合格した農家やメーカーだけが有機JASマークをつけて表示できるようになりました。
アメリカ、イギリス、ドイツ、日本など世界17ヶ国でそれぞれ有機農産物に関する法規制があり国際的な統一基準の制定も進められています。そのほとんどにおいて
などが共通しています。
それら各国の規定に沿った有機農産物でその国の制度のもとで認証を受け、その政府機関等が発行する証明書が添付されているものについて、登録認定機関の認定を受けた輸入業者が有機JASマークを貼付表示することができます。
特に海外では有機栽培を「体にいい」「美味しい」という理由以上に「自然環境に優しい」という認識のもとでおこなっています。